何が判定されているのか

先に断っておくと、これは今週出た新機能ではない。同じヘルプページは、過去のページを保存している Internet Archive に2025年11月13日の保存版があり、そこでも年齢の推定と本人確認の説明が載っている。ただ、大人のアカウントでも起こりうる話だ。

ChatGPTには年齢推定(age prediction)という仕組みがある。アカウントに結びついた手がかりから、18歳未満の人のアカウントかどうかを推定する。ヘルプが例として挙げている手がかりは4つ。話題の傾向、使う時間帯、アカウントがどのように・いつ使われているか、アカウントを作ってからの長さだ。

この推定は、登録のときに生年月日を伝えていても働く。申告した年齢がそのまま通るのではなく、あとから使い方を見て判定されることがある、とヘルプに書かれている。完璧な仕組みではない、とも書かれている。

推定で18歳未満とされ、対象のアカウントなら、自動で10代向けのChatGPT for Teensに切り替わる。アカウントは使えたままで、年齢に配慮が要る内容の扱いが慎重になり、一部の機能に制限がかかる。もうひとつ、そのアカウントには広告を表示しないとも書かれている。ChatGPT for Teensの中身は8月19日に書いた。広告のほうは8月31日に書いた

8月25日の保存版と比べると、消えていた一文がある

9月1日に開いた時点で、このページには2日前に更新と表示されていた。何が変わったのか、8月25日の保存版と本文を1行ずつ突き合わせた。違いは1か所だけだった。

保存版の冒頭には、年齢推定は世界で順次展開中で、EUでは地域の要件に対応するため数週間のうちに展開する、という趣旨の但し書きがあった。現在のページには、この但し書きが無い。残りの本文は一致していた。

なぜ外したのかは書かれていない。展開が終わったからとは限らない。9月1日に開いた別ページのChatGPT for Teensには、順次展開中で今後数週間かけて対象を広げる、オーストラリアの全面提供は9月8日の見込み、と今も書かれている。

18歳以上なのに切り替わったとき

解除の手順はヘルプに載っている。Webでサインインし、設定からアカウントを開き、年齢確認を選んで、Personaの案内に従う。PersonaはOpenAIが年齢確認に使っている外部の会社だ。

求められるのは国によって片方、または両方。その場で撮る自撮りと、政府発行の身分証(運転免許証、パスポートなど)だ。受け付けられる身分証は国によって違う、と書かれている。日本で何が使えるかまでは、このページには載っていない。

OpenAIは身分証そのものを受け取らないとも明記されている。受け取るのは、18歳以上と確認できたかどうかと、生年月日などの年齢に関する情報だけだ。

イタリアの利用者には別の注記がある。確認を求められてから60日以内に済ませないと、一部の機能が使えなくなることがある。なお、確認しないまま使い続けることもできる。解除したい人だけがやればいい、という書き方だ。

生活で何が変わるか

手がかりが話題・時間帯・アカウントの新しさなので、どんな使い方だと推定が動くのかまでは、ヘルプの記述からは分からない。

はっきりしているのは、自撮りか身分証を外部の会社に渡す前提になっていることだ。どれくらいかかるかは今のヘルプに書かれていない。2025年11月の版には数分程度で終わるとあったが、その記述は今は無い。

子どもに使わせる側から見れば、年齢を偽って登録しても使い方から保護がかかることがある、ということでもある。

マスターの一言

自分のアカウントは切り替わっていないので、解除の画面は見ていない。ここに書いたのは公式ヘルプと保存版から分かったことだけだ。

気になったのは、申告した生年月日より使い方のほうが優先されうる設計だ。ふつうこの手の欄は自己申告が通る。そこを行動から見直すようになっていて、戻すには本人確認がいる。

出典: Age prediction in ChatGPT(OpenAI公式ヘルプ・9月1日取得) / 同ページの2026年8月25日・2025年11月13日の保存版(Internet Archive) / ChatGPT for Teens(OpenAI公式ヘルプ)