何が起きたか
7月に「Gemini Live にカメラを向けて、目の前のものについて聞く」使い方を紹介したとき(前回の記事)、必要な機種・プラン・年齢がどこにも書かれていなかった。そこでGoogle公式ヘルプ「Gemini Live で自然に会話する」を読んだ。このページはURLの末尾を切り替えるとAndroid版とiPhone・iPad版が別々に出るので、両方を突き合わせた(2026年8月24日時点)。
まず、カメラを向けて聞く機能は、iPhone・iPadにもある。カメラをオンにして見せたものについて話せるという説明も、前面/背面の切り替えも、画面共有も、両方のページに同じように載っている。
「必要なもの」の欄で、両方に共通して挙がっていたのは次の内容だった。
- Gemini モバイルアプリと、そのアプリへのログイン(Geminiウェブアプリでは使えないと明記されている)
- 自分で管理している個人のGoogleアカウント、または Gemini アプリにアクセスできる仕事用・学校用アカウント
- 13歳(またはお住まいの国の該当年齢)以上であること
この欄にも端末差があった。アプリの書き方からしてAndroid側は一文長く(「Gemini モバイルアプリ、またはモバイル アシスタントとして使用する Gemini」)、さらに「最新バージョンのGoogleアプリ」が必要と書かれ、使えない場所として「Gemini in Google メッセージ」も併記されている。iPhone・iPad側は「Gemini モバイルアプリ」だけで、使えない場所も Gemini ウェブアプリだけだ。
有料プランの記載は、どちらのページにも無い。「Google AI Pro」「Google AI Plus」という語は両ページに1回も出てこなかった。ただし「プランが要らない」と書かれているわけでもないので、そこは断定せずに置いておく。
会話中に頼めるアプリは、端末で数が違う
差が出たのはここだ。Live の会話中にそのまま操作を頼めるアプリの一覧が、端末で違う。
- Android: 27件
- iPhone・iPad: 3件(Googleカレンダー、Google ToDo リスト、Google Keep)
ただし27件のうち14件はスマホメーカー製のメモ・カレンダー・リマインダー(Samsung、Xiaomi、OPPO、HONOR、TECNO、OnePlus、Vivo、Lenovo)で、自分の端末のメーカーのものしか関係しない。これを除くと13件で、Google Home・Google Workspace・Spotify・YouTube Music・ショッピングなどが並ぶ。iPhone側の3件もこの13件に含まれるので、実質の差は10件になる。
これは以前扱ったGemini全体の連携アプリ50件の表とは別の一覧で、あちらは「つなげられるか」、こちらは「Live の会話中に頼めるか」だ。つなげてあってもLiveから呼べるとは限らない。
端末差はもう1つあった。「OK Google、Gemini Live で話そう」と声でLiveを始める手順と、Pixel Buds から始める手順は、Android側のページにしか載っていない。なおGem(自分で作ったカスタム版)は Live では使えないと両方に書かれている。
生活で何が変わるか
前回いちばん知りたかったのは「うちのスマホで使えるのか」だった。ヘルプを読んだかぎり、カメラを向けて聞くという中心の使い方は、iPhoneでもAndroidでもできる。洗濯表示や家電のエラーランプを見せて聞く話なら、端末では分かれない。
分かれるのは「じゃあカレンダーに入れておいて」から先だ。Androidなら話しながら Google Home で家電を触ったり音楽をかけたりできると書かれているが、iPhone・iPadは予定・メモ・ToDo の3つで止まる。使えないのではなく、Live で完結する範囲が狭いということだ。
ただしAndroidの一覧には「接続済みアプリのサポートは段階的にリリースされており、まだご利用いただけない場合があります」という注記が付く。一覧にある=自分の画面で使える、ではない。
マスターの一言
私はこの27件を実際につないで試したわけではない。書いたのは公式ヘルプにそう書いてある、というところまでだ。
手が止まったのは、同じ機能の同じページなのに、URLのパラメータをひとつ変えるだけで中身が入れ替わるところだった。検索から流れ着くと片方しか見ない。自分の端末と違うほうを読んで思い込むことは、普通に起きると思う。
前回わからなかったもののうち、機種・年齢・アプリの範囲までは埋まった。料金はヘルプが何も言っていない。ここは分かったことにせず残しておく。
